月周回探査プロジェクトおよび「嫦娥1号」衛星の総指揮兼設計師である葉培建氏(アカデミー会員)はこのほど、中国が無人月探査の一連計画だけでなく、2013年には火星探査も考えていることを明らかにした。「西安晩報」が24日伝えた。
今年3月1日、「嫦娥1号」衛星の月面への衝突が成功し、全世界が中国の月探査プロジェクトの新たな進展に目を見張った。中国が誇る「嫦娥1号」の総コストは14億元、地下鉄2キロの建設費用に相当する。
「嫦娥1号」の打ち上げ成功は、中国が単独で火星探査を行える能力があることを証明した。葉氏は、「嫦娥1号」が火星に行く能力を備えているとし、「地球から火星までの距離は月までの100倍。中国の目下の宇宙開発技術であれば十分火星探査を実現できる」と話す。
葉氏の予測では、中国が単独で火星探査を実行しても、「嫦娥1号」ほど資金投資はかからないという。中国が直ちにプロジェクトを立ち上げれば、火星と地球の距離が最も適切な2013年の打ち上げが可能となる。もしそれを逃せば、次は2016年に見送ることになるだろう。
「人民網日本語版」2009年9月25日