礼儀を象徴する「鼎」がなぜ大道芸の俑と一緒?
今回の展覧会では、始皇帝陵で出土した中でも最も大きな「鼎」が、大道芸をする「百戯俑」と一緒に展示されている。
王芸氏によると、青銅器の「鼎」と10体の「百戯俑」は同じ坑から出土したという。「百戯俑」はそれぞれ表情も仕草も異なり、非常に滑稽な様子だ。上半身裸でお腹は「ビール腹」、下はスカートのようなものをまとい、当時の大道芸人のいでたちである。
これについて王芸氏は、始皇帝は中国を統一した後、もとの国家の礼儀を低く評価し、わざと「鼎」を「百戯俑」と一緒に置いたのではないかと推測している。
「チャイナネット」 2009年10月13日