中国心理学会は16日、北京で第一回心理学者発表会を開催し、同学会が認定する心理学者のリスト第一期53人および第二期28人の計81人を発表した。中国で専門機関が心理学者の認定を行うのは今回が初めてのケースだ。「科学時報」が19日伝えた。
同学会の張侃理事長(中国科学院心理研究所所長)の説明によると、中国の経済発展や世界の各分野における影響力の向上に伴い、心理学方面の活動展開や国際的な影響力も日に日に拡大している。これと同時に、心理学的な知識に対する人々のニーズは切実なものとなり、特に新型肺炎(SARS)や四川大地震といった突発的な出来事の発生後には、心理学への社会的ニーズの爆発的な高まりがみられる。その一方で心理学に関する全国的な不均衡がますます目立つようになり、専門機関や専門家の分布もバランスを欠いている。
今回認定された心理学者は、国内の大学、大学院、研究所などに所属する研究者で、全員が同学会の会員だ。張理事長によると、同学会は厳格な規定とプロセスを踏まえて心理学者を認定しており、具体的には▽心理学の教授歴が7年以上、あるいは博士課程の指導歴が5年以上であること▽「心理学報」か別のより専門性の高い重要な専門誌に個人で論文を発表したことがあることーーなどを基準にしているという。(編集KS)
「人民網日本語版」2009年10月19日