南極観測船「雪竜」で帰国中の第26回南極観測隊は13日、南緯40度から60度にある「西風帯」を無事通過した。「雪竜」が1度の航海で「西風帯」を6回通過したのは今回が初めてとなる。新華社が14日に伝えた。
「雪竜」はここ半年の間、長城基地・中山基地での調査の際や、オーストラリア・メルボルンと中山基地を往復して物資を送る際に、すでに5度にわたって「西風帯」を通過している。「雪竜」の王建忠船長によると、同船が1度の航海で6度にわたって「西風帯」を通過したのは新記録だという。
王船長によると、6度目の「西風帯」通過の際には、「雪竜」は3回にわたりサイクロンの影響を受け、船体が大きく揺れたという。このサイクロンは、今回の航海の中でも回避するのが最も困難なサイクロンで、船の揺れも最も大きかったという。
王船長は、「『西風帯』から遠ざかるにつれ、気象条件は次第に好転した。予定どおり航行を続ければ、18日には最後の補給港、オーストラリアのフリーマントル港に停泊する予定だ」と述べる。(編集SN)
「人民網日本語版」2010年3月15日