中国科学院宇宙科学・応用研究センターの呉季主任はこのほどインタビューに答え、「中日両国の月探査の科学的目標は少し異なる。中国の宇宙探査は、科学的目標の独創性が強い」と語った。「人民網」が3日に伝えた。
メディアやネットユーザー間で最近、中日両国の月探査成果の比較が頻繁に行われていることについて、呉主任は「日本と中国は確かに前後して月探査衛星を打ち上げたが、宇宙科学プロジェクトとしての、2つの衛星の科学的目標はやや異なる。中国の月探査衛星の主要目的は、月の元素や月面の化学物質分布、月の表土(レゴリス)の厚さ分布などを含む、月の全面的な資源探査だ。一方、日本の衛星の目標は、全面的な月面図を作ることではなく、特定地域の測定に重点が置かれている。このほか、日本は月の重力場に2つの小衛星を放ち、観測を行ったりもしている」と述べる。
呉主任はまた、中国の宇宙探査の目標は独創性が高いと語る。「例えば、月表土の観測に際しては、4バンドのマイクロ波測定器を使って厚さを測定した。このような技術が使われるのは世界的にも初めてのことだ」。(編集SN)
「人民網日本語版」2010年8月4日