牛得田氏は、具体的な例を挙げて次のように述べた。京津都市間鉄道の初期段階のテストで、列車が斜面を通過する際に船に乗っているような不快感があった。中国の技術者はこの問題をシーンメンスの専門家に伝え、納得のいく解決策を得たいと考えていたが、シーメンスは問題を認めず、解決策を出せずにいた。結局、中国の技術者が解決策を提案し、シーメンスの賛同を得た。この方法は全てのCRH380のボギー台車に使用されている。
世界一流の中国高速鉄道の技術体系
牛得田氏は誇らしげにこう話す。中国の技術者は慎重かつ真剣に消化・吸収するという方法で、ボギー台車の技術を習得した。大量の科学データを集め、CRH3のボギー台車をもとにCRH380の高速で走行するボギー台車を独自で開発した。時速は線路での試験で最高487.3キロ、試験台では最高500キロに達し、世界で導入されたボギー台車の中で最速を誇り、京滬高速鉄道の安全な運行に基礎を築いた。
また中国は、独自の知的財産権を持つ、世界一流の高速鉄道の技術体系を構築している。2003年以降に中国で申請された高速鉄道に関する特許は1902件で、うち1421件が認定され、481件が受理中だ。
「中国網日本語版(チャイナネット)」2011年6月22日