易建強氏は、「AI技術の出現も同様だ。それは確かに人類の雇用に一定の打撃を与えるだろう。AIは単純な反復作業や規則が決まった作業に適しており、事例を通じた学習を通じて、有効に問題を処理することができる。安全検査や病理の特定、監視カメラの審査などは、人よりAIのほうが効率的で信頼性がある。これらの仕事は比較的容易に代替されてしまうだろう」と述べた上で、だからといってそれらが徹底的に人類に取って代わるわけではないことを強調する。「第一次工業革命を例に採ると、そこでは人類の仕事が奪われた以上に、新しい雇用を生み出した。全体的にみれば仕事が失われたというより、新しい仕事に変わったということになる」。
易建強氏はまた、馬車が自動車に取って代わったケースが典型例だと述べる。当時、自動車は大都市で走り始め、徐々に普及していった。これまで数百年にわたって外出道具だった馬車は、「引退」の脅威にさらされた。しかしその後は、新たに勃興した自動車産業が伝統的な馬車産業の数千倍、ないしは数万倍の産業価値と就業機会をもたらした。
王飛躍氏は「現段階では、真に実現しているAIの作業現場において、従来型労働者も失業していない。単に役割が変わっただけである。依然として人類はAIの行動を管理する必要があり、情報収集や分析、そして予測的な実験や評価、主体的な管理や操作を行う必要がある」と述べた上で、「今後、人類の90%以上の仕事はAIから生まれると信じる。ちょうど現在の我々の大多数の仕事がコンピューターやその他機器を使っているのと同じだ」と話す。
「中国網日本語版(チャイナネット)」 2017年7月15日