この遺跡は甘粛省礼県から東へ13キロの漢水の西の流域の北岸にある。2006年の調査・ボーリング面積は150万平方メートルに達し、発掘面積は約3000平方メートル。それを通して、城の遺跡を一つ、突き固められた建築物の礎を26カ所、中小の墓を400、そして、豊富な文化の累積層が発見された。大面積の建物の礎(21号礎)を1カ所、中小の墓を9つ、祭祀の遺跡を1カ所発掘した。祭祀の遺跡は盗掘された秦公墓の南西部にあり、20メートル離れたところにあり、大きな「楽器坑」1つ、「人祭坑」4つが含まれている。特に大きな「楽器坑」の発見は、盗掘された秦公墓の主の確認及び早期の秦の礼楽制度、祭祀制度、銅器の鋳造技術の究明には極めて貴重な実物資料といえる。
青銅の編鐘
出土した青銅の編鐘
中国考古学会の徐蘋芳理事長のコメント:
祭祀の穴で発見された春秋時代初期の青銅の編鐘は考古学上重要な意義を持つものである。かつて、この周辺一帯からこれに似た編鐘が出土したこともあるが、それが製造された場所がはっきりしなかった。この遺跡の発掘で長年懸案となっていた問題が解決された。
「チャイナネット」2007年4月