中国のエイズ問題を扱ったドキュメンタリー ベルリン映画祭で話題に

中国のエイズ問題を扱ったドキュメンタリー ベルリン映画祭で話題に。 中国のエイズ患者が日常生活で受ける差別や偏見に迫った、見ている人の心を乱すドキュメンタリー映画が、ベルリン映画祭で話題を呼んだ。映画のタイトルは「在一起」で、HIV感染者とのEメールでのやり取りや交流を元に製作している…

タグ: エイズ,患者,薬物乱用者

発信時間: 2011-02-17 13:54:30 | チャイナネット | 編集者にメールを送る

趙亮監督は、観客に胡澤濤さんの家での様子を見せた。生みの母が死んでから、胡澤濤さんは父と継母と共に住んでいる。彼の家族はこの病気がどのように移るのか良くわかっていないので、彼が他の人と同じように、箸でみんなが食べている茶碗を突っつくことを許さなかった。監督は「この映画は、中国のエイズ患者やHIV感染者に対する差別や偏見、誹謗や中傷に反発するためのものだ。撮影の前、私もこの病気のことをあまりよく知らなかった。映画を通して、もっと良くエイズ患者について理解してもらい、それがどのように感染するのかを知ってもらいたいと思う」と言う。

専門家は、エイズに関する中国の人々の理解はまだまだ不十分であると指摘する。エイズは今や、狂犬病と結核を超え、伝染病の中でも最も多い死者が多い。

近日、6000人を対象に行なわれたアンケートによると、約5割の人がエイズは蚊を通して感染すると答えた。そして、エイズ患者が自分に対してくしゃみをすると、自分も感染すると思っている人も半分近くいる。このように、エイズの対するイメージはとても残酷で、約1/3の人がエイズにかかった人は「自業自得」だと思っている。なぜなら、薬物の乱量や無責任な性交が感染の原因だからだ。

趙亮監督はインタビューに対して「今回、3人の人が顔を出してもいいと言ってくれた。これで、エイズに対する理解が深まれば良いと思う」と答えた。この3人のうちのひとりである夏さんは「私の顔を知っても、人々がもっと広い心で接してくれれば、もう隠す必要はなくなる」と言った。

「中国網日本語版(チャイナネット)」 2011年2月17日

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