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中国の新エネルギー発電
発信時間: 2009-12-03 | チャイナネット

1980年代以前、中国の新エネルギー発電はほぼ未開拓の分野であった。だが、中国の新エネルギー発電設備容量は2000年に35万9000キロワット、2007年には506万4000キロワットに達し、このうち風力発電が419万9000キロワットとなった。新エネルギーの利用により、中国の電力産業構造は絶えず最適化が進んでいる。第11次5カ年計画期(2006~2010年)後期および将来において、現在建設中の風力発電やバイオマスエネルギーなどクリーンエネルギー発電基地の完成・稼動に伴い、中国の発電設備容量構成の最適化が進み、クリーンエネルギーの構成比が高まると見られる。これによって、中国の電力産業は健全かつ持続可能な発展を確実に遂げることができるだろう。

 

 

中国初の地熱発電所:チベット自治区羊八井

羊八井は標高4300メートル、チベット自治区ラサ市から90キロあまりに位置する。かつてここには緑が一面に広がる牧場しかなく、地下から噴き出す熱水が勢いよく流れ続け、湯気が一日中立ち上っていた。1974年以降、中国政府は羊八井開発を重点科学技術攻関(難関攻略)プロジェクトに位置づけ、相次いで2億元あまりの資金を投入した…全文へ

 

 

中国初の双方向潮汐発電所:浙江省江厦

江厦潮汐発電所は、浙江省温嶺市南西の港にある国家クラスの潮汐発電実験基地。1980年5月、中国初の双方向潮汐発電所として、500キロワットの発電ユニット1号基が発電を開始した。1985年と1986年にそれぞれ2基ずつ設置し、合計5基の発電設備容量は3200キロワットとなった。潮汐発電は潮汐の干満差を利用し、燃料を必要としないので、環境を汚染することがない…全文へ

 

中国初の風力発電所:山東省馬蘭

1986年に建設された山東省栄成市の馬蘭風力発電所は、中国で初めて風力発電ユニットを輸入し、商業化モデル事業を実施したことから、中国風力エネルギー開発の歴史において画期的な意義を有する。

1984年、中国は電力、エネルギー、航空などの科学研究従事者20人を米国やデンマークなどの欧米諸国に派遣し、幅広い応用・生産技術分野の視察・調査に当たらせた。最終的に、デンマーク製V15-55/11kW風力発電機をモデルユニットに採用することを決定した。1985年10月に馬蘭風力発電所に風力発電機を導入し、1986年5月1日には全ての風力発電機が送電網接続の発電をスタートした…全文へ

 

 

中国初のごみ埋め立て地ガス利用発電所:浙江省天子嶺

中国初のごみ埋め立て地発電所——天子嶺ごみ埋め立て地ガス利用発電所は1998年4月に建設工事がスタートし、同年8月に完成し試運転を始めた。1998年10月には正式に送電網接続の発電を開始した。

現在のごみ埋め立て地の規模に基づき計算すると、同発電所は20年あまりの間、発電を行うことができる…全文へ

 

 

中国最大の生活ごみ焼却発電所:上海市浦東

2001年12月26日、上海浦東ごみ焼却発電所の発電ユニットが初めて送電網接続の発電に成功した。この成功は中国大都市における環境に優しい生活ごみ処理モデルの新たなスタートを意味し、ごみを焼却することで「グリーン電力」に転換し、社会に役立てることを可能にした。ごみ焼却過程で発生するダイオキシン排出量は、中国で定められた許容量の10分の1程度…全文へ

 

 

中国初のバイオマス発電:山東省単県

2006年12月1日、山東省菏沢市単県で、中国初の国家クラスバイオ発電モデルプロジェクトとして、設備容量2万5000キロワットの発電ユニットが稼動した。燃料には主に破砕した綿のくずわらを用い、樹木の枝、葉のついた桑の枝、果実収穫後の剪定枝などと混焼させることで、農林業廃棄物を年間15~20万トン活用し、約1億6000万キロワット時を発電することができる。燃料となるくずわらの買い付けだけでも、現地農民の収入を4000万元増加させ、1000人分の農村の労働力を吸収する直接的な効果をもたらした。中国が開発できるバイオマスエネルギーの総量は標準炭換算で10億トンに達する全文へ

 

 

中国初の発電養豚場:河北省定州市

中国初の養豚業を営みながら太陽エネルギー発電を行うプロジェクトが2009年7月、河北省定州市高蓬鎮鈕店村でスタートした。同プロジェクトでは600ムー(約40ヘクタール)の敷地に、現代的な豚舎およびこれに併設する飼料工場、開発実験室などを建設する。養豚場の5万平方メートルの屋根に太陽電池パネルを設置し、10メガワットの太陽光発電・送電プロジェクト実現に向け条件を整える。

中国で家畜養殖施設の屋上を利用し、送電網接続の大規模な太陽光発電を実施する取り組みは、このプロジェクトが初めて。新エネルギー活用の模範例を示すことで、その活用を大きく推進する役割を果たすと見られる…全文へ

 

 

風力発電ユニット設備容量中国一:内蒙古自治区

2009年5月末の時点で、内蒙古自治区の送電網接続の風力発電ユニットの設備容量は315万2800キロワットに達し、2006年以来、同自治区は中国一の座を守り続けている。2000年以降、内蒙古自治区は自然環境整備に合計200億元あまりを投じ、荒地化・砂漠化した土地2.6億ムー(約1734万ヘクタール)を整備し、水・土壌の環境を保全・整備した面積は4200万ムー(約280万ヘクタール)拡大…全文へ

 

 

中国最大の太陽光・風力発電産業基地:青海省ゴルムド

中国最大の太陽光発電プロジェクト——200メガワット規模の送電網接続の大型太陽光発電所建設第1期工事は2009年8月20日、青海省ゴルムド市郊外のゴビ砂漠でスタートした。これにより、同省ツァイダム盆地に「中国西部太陽光・風力発電産業基地」を建設する戦略構想は、実質的な一歩を踏み出した。2010年9月に第1期工事が完了し稼動を開始すれば、年間発電量は約3600万キロワット時に達する予定…全文へ

 

 

世界最大の太陽エネルギー産業基地:オルドス市

2009年9月9日、米国の太陽電池メーカー大手・ファーストソーラーは、中国政府と内蒙古自治区オルドス市に2000メガワットの発電能力を持つ太陽光発電所を共同で建設する覚書を締結したと発表した。完成すれば世界最大の太陽エネルギー生産基地となる見通し。建設工期は10年、砂漠地帯に建設され、敷地面積は64平方キロメートルに…全文へ