1月4日の英「The Guardian」紙に、「中国砂漠化との戦いで成果を得るも、勝利への道のりは長く」と題した記事があった。土地の砂漠化との長きに渡る戦いの中で、中国は少しだが、いくらかの緑地を取り戻した。しかし、専門家は「中国が深刻な生態系と環境問題を解決するのには、あと300年はかかる」と指摘する。
近日発表された調査報告によれば、自然な気候変動による乾燥化や数百年に及ぶ過剰な開拓が続き、更にこの人口大国の著しい経済成長は水や土地への過剰な需要を招いた。これらの原因が全て重なり、大地の1/4は植物の育たない不毛地や砂利や砂で覆われた土地と化している。中国は世界でも最大規模の植林などによる砂漠緑化政策を行なっている。また「生態移民」プロジェクトによって、砂漠や土砂流失が深刻な土地における農耕や放牧を停止させ、そこに移住する人々を村ごと集団移住させる政策も行なっている。それでも、砂漠化の進行を根本的に食い止める事はできていない。
砂漠化の成果が出ていることを示す現象も起きている。2010年からの5年間、中国の砂漠化は毎年平均1717平方メートル減少している。これは2000~2005年の5年間に比べ40%上昇しており、中国史上初めて砂漠化防止の成果が出ている。
「中国網日本語版(チャイナネット)」2011年1月10日