それでも、170万ヘクタールの土地がゴビ砂漠や砂丘に覆われている。この面積は実にイギリスの国土の6倍以上である。そして、それよりも広大な面積の土地では、風雨による土壌の浸食や塩性化が起きている。土地の砂漠化は依然として生態系の安全を脅かし、中国の経済発展に対して計り知れない危険性をはらんでいる。
中国政府は、植林、自然保護区の設定によって、53万平方キロメートルの土地は、自然を取り戻す事ができると予測している。しかし、このプロジェクトのゴールは遥か遠く、その道のりに比べれば、共産党の長征などただの週末の散歩に過ぎない。
「確かに進展はあったが、まだ凄まじい挑戦が待ち構えている。300年かけて、その手ごわい相手と対峙していかなくてはいけない」と話すのは中国林業局防砂治沙事務局の責任者だ。少しでも、速度を上げるために、中国は砂漠化との戦いに更に2000億元の費用を投じる事を決定した。