渤海油田原油流出に国家級賠償を制定予定
国家海洋省は5日記者会見を開き、渤海油田原油流出事故の調査進展を公表した。海洋汚染面積は840平方キロに達しているものの、渤海湾原油流出事故の責任者は最高でも20万元の罰金しか科せられない。違法行為が招いた結果と罰金との格差が甚だ著しいことから、中国の環境汚染賠償制度の弱点が明るみに出た形となっている。
現行法である《海洋環境保護法》によれば、事故の責任者に科せられる罰金は最高で20万人民元である。しかし、国家海洋局の関係者によれば、海洋環境保護法第90条に、「海洋生態環境、海洋水産資源、海洋保護区を破壊し、国家に重大な損失を与えたものに対しては、国家海洋局が国を代表し、その責任者に対して賠償請求をする」と規定されており、20万元程度でないことは明らかだが、具体的な賠償額はまだはっきりしていないという。
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