これまで多くの海洋ビジネス、海洋環境関係の法制定などに携わってきた中国海洋大学法政学院の常務副院長の劉恵栄氏は、2つのポイントの必要性を強調する。すなわち、渤海湾基金を短期的な海上清掃費や漁業の経済的な賠償に使用することと、中長期的な海洋生態系の回復資金とする観点だ。
「私は短期的な資金をより強く訴えたい。原油流出事故の被害が日増しに拡大するなら、渤海湾全体の環境改善は意味を成さなくなる。」と述べている。
だが、劉氏はこの基金がコノコ社の海洋生態系に与えた被害に対する賠償義務を免除することには反対している。「渤海湾基金は法的根拠がなく、過度に基金に依存することはリスクが大きすぎる。賠償訴訟には法的依拠がある。」と警告している。
「中国網日本語版(チャイナネット)」2011年9月13日