中国住宅・都市農村建設部は8日、今年3月までに北京、天津、上海など46の重点都市で生活ごみ分別管理実施プランまたは行動計画を制定し、年度作業目標を明確にし、作業内容を細分化し、作業任務を定量化すると発表した。党政府機関、軍隊部門、病院、学校などで率先して開始し、生活ごみ分別作業を全ての公共機関と企業に拡大する方針。
中国住宅・都市農村建設部は『一部重点都市の生活ごみ分別作業の推進加速に関する通知』を配布。『通知』は、年内に46の重点都市にごみ分別モデル区を形成し、街路を単位として生活ごみ分別モデル区を建設することを取り決めた。
中国は人口が多く、ごみ生産大国である。環境保護部の統計によると、2016年の中国214の大中都市の生活ごみの量は1億8850万5000トンに達したが、中国のごみ搬出、処理能力などの面には依然問題がある。一部の地域では不法投棄が頻発し、生活ごみの違法処理問題が目立つ。ごみ資源の利用率を高めごみ処理量を減らすため、生活ごみの分別は急務となっている。
生活ごみ分別の実施時期はすでに発表されている。『通知』は2020年末までに46の重点都市に生活ごみ分別処理システムを形成し、関連の法律放棄と基準をほぼ確立させ、再現かつ普及可能なモデルを形成し、焼却・埋め立て施設に入る前に回収できるものや腐りやすいごみのリサイクル率を35%以上にするとしている。また、2035年までに46の重点都市に生活ごみ分別制度を全面的に構築し、ごみ分別を世界先進レベルにする計画。
中国住宅・都市農村建設部は、生活ごみの分別投棄の規範化、生活ごみの分別回収の規範化、関連の輸送システムの建設加速化、分別処理施設の建設加速化の4つの面から着手し、生活ごみ分別処理システムの構築を推進すると表明した。
「中国網日本語版(チャイナネット)」 2018年1月13日