中国はトップレベルデザインの改善に取り組み、各分野の実施案を打ち出し、グリーンなモデル転換の促進に力を入れている。気候変動への対応で積極的な成果を手にしている。
中国の2020年のCO2排出強度は2015年より18.8%低下し、中国が国際社会に約束した2020年までに40−45%削減という目標を達成し、CO2排出の急増の局面をほぼ覆した。中国の非化石エネルギーがエネルギー消費総量に占める割合は16.6%で、非化石エネルギー消費量が世界一になった。再生可能エネルギーの利用規模と発電設備容量がいずれも過去最大を更新した。水力発電、風力発電、太陽光発電、バイオマス発電の設備容量が世界一をキープした。
中国はさらに国際的な気候協力に積極的に参加している。国際気候交渉に参加し促進するほか、「BASIC」4カ国気候行動閣僚級会議などの多国間交渉枠組みを発起・構築した。「BASIC」4カ国と「途上国グループLMDC」「G77+中国」の気候変動対応の交渉の立場に積極的に合わせ、G20、国際民間航空機関、国際海事機関、BRICS会議などの枠組み内の気候変動協議・交渉に積極的に参加している。
中国は2011年以降、気候変動への対応の南南協力の展開に累計12億元の資金を割り振り、35カ国と40件の協力文書に署名した。低炭素モデルエリアの建設、気象衛星などの気候変動対応関連物資の援助を通じ、同時に120弱の発展途上国に向け気候変動対応分野の当局者及び技術者を約2000人育成した。
気候変動枠組条約第15回締約国会議(COP15)の第1段階会議が2021年10月、中国の雲南省昆明市で開かれ、正式に「昆明宣言」が採択された。第2段階会議は今年12月5−17日にカナダのモントリオールで開催される。中国は引き続き議長国として、大会の実質的・政治的事務を主導し、各国が野心的で実務的でバランスの取れた「ポスト2020生物多様性枠組」を形成するよう促す。世界は確固不動の姿勢で生態優先・グリーンな発展の現代化の道を歩む中国の自信と決意を再認識し、また各方面の共通認識を形成し気候変動などの世界的な課題に共に対応する中国の努力を目にすることだろう。(筆者・韓一元 中国現代国際関係研究院世界経済研究所研究員補佐)
「中国網日本語版(チャイナネット)」2022年9月15日