トコロ変わればFAQも変わる

トコロ変わればFAQも変わる。 師走です。みなさん体調崩されておりませんか?このところしばらく僕は東京におりますので、北京の寒さに比べると格段に過ごしやすいなと感じます。・・・と油断していましたら、報道によれば日本ではノロウィルスが大流行の兆しとの事…

タグ: ノロウィルス,リーダー,政党,選挙,スキャンダル

発信時間: 2012-12-06 16:43:55 | チャイナネット | 編集者にメールを送る

師走です。みなさん体調崩されておりませんか?このところしばらく僕は東京におりますので、北京の寒さに比べると格段に過ごしやすいなと感じます。・・・と油断していましたら、報道によれば日本ではノロウィルスが大流行の兆しとの事、これは気を引き締めて体調管理だけでなく、うがい手洗いなどの病気予防にも注意して行かないといけませんね!(^_^;)

中国では第18回中国共産党大会が閉幕し、次の国家リーダーが決まりましたが、日本も次のリーダーを決めるべく衆議院議員総選挙が昨日12月4日公示されました。今回は、なんと12もの政党が大混戦の様相で激しく選挙戦を戦うことになりました。中国が(ほぼ)共産党を中心として選挙がおこなわれる、主に内部型権力調整メカニズムであるのと対照的に、日本は過度にオープンに(プロの政治家から外部依存型)外部型、いや浮遊型とでもいいましょうか、政治家を選択する主体そのものが不在とも言える異常事態に近く(プロの政治家自身のみでもなく、また実質的に一般の国民・有権者でさえない)、ある時点ごとのイメージ・日本全体の空気感だけで権力調整がなされるようになってしまいました。いわゆる「ふわっとした」イメージでの権力調整といえましょう。

というわけで、多くの問題を抱えた我が国の浮遊型の権力調整メカニズムであります。僕自身のTwitterやブログでも今回の選挙について多少触れていますが、今日はチャイナネットさんでのコラムですので、中国の友人たちに質問される日本の政治への疑問について、「極めて僕の個人的見解」と最初におことわりした上で、回答してみたいと思います。本日は初級編(?)です。難解な用語や法律上のプロセス等は省いて説明しています。

Q、「どうして日本の首相はそんなに頻繁に変わってしまうのか」

中川の考え:おそらく中国の方は自国や、もう一つの世界の大国であるアメリカのリーダー(国家主席・大統領)を特に意識して考えておられるのだと思いますが、選抜方法(選挙方法)は対極的といっていいほど全く異なるものの、この2つの大国のリーダーはともに一定年数の任期を満了するまで原則的に継続してそのリーダーシップたる地位にあることになります。一方で我が国のリーダー(内閣総理大臣)は、任期というものは無きに等しく(詳細説明を省いています)、その時々の国会の政党の状況(議員数)・政局によって、「随時」選ばれるものであります。ですから、首相を直接国民が選ぶ権利がない上に、国会議員の選挙がなくとも首相は交代しますし、スキャンダルの影響もうけやすいわけです。ちなみに、総選挙後は最も政党・議員の構成割合が変化するので首相が交代することが多いわけですね。

簡単に例えて言ってしまえば、日本の首相は、動物園の「ボス猿」に近いようなもので(例えが品格を欠いて失礼ながら・・・)、弱肉強食の中で、「その時」に最も強い猿が、ボスとして君臨しているだけにすぎないわけです。ルールによって年限がきめられていないのです。ひょっとしたら明日にもそのボス猿が僅かに怪我をして、ボスの地位を簡単に失ってしまうのかもしれません。

うーむ、こう考えると、日本国内にむけて内向きには民主的といえば民主的なのですが、外から(諸外国から)みますと、誰が1年後、2年後、5年後のボス猿なのかはっきりして欲しいといったところでしょうねぇ。

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