文=コラムニスト・中川幸司
年越しまで残すトコロあと10日間!
みなさん、今年やり遂げようと掲げた目標はすべて達成されましたか?やり残したことはありませんか?来年に向けての準備はすすめていますか!?
僕は今年の目標はいくつかとりこぼし、7割くらいの達成でした。来年も多少の背伸びをしながら大きな目標(?)を掲げてゆっくりとではありますが着実に邁進していきたいと思います。
日本では衆議院議員総選挙が先日12月16日に投開票日となり、自民党が300近い議席を確保し、歴史的な大勝利をおさめました。自公連立政権への回帰となりました。あれほど自他共に認めるタカ派と評価されていました自民党安倍総裁も歴史的大勝利後は、真意か、批判回避のための演技かはわかりませんが、様々な課題に対して、特に外交課題については「謙虚に」ふるまっております。
安倍総裁は対中国関係においては、「領土に関する外交課題に強い姿勢で望む、と同時に、日中関係の改善に積極的にとりくむ」とのことでありまして、アクセルを踏みたいのか、ブレーキをかけたいのか、軸足がわかりにくいコメンタリーをだされています。これが、表面上の外交交渉(国民感情を代弁する国家代表者として)と、水面下での実質的両国利益のための外交交渉をつかいわけるという意義を強調した「故意の相反的2軸の列挙コメント」であるとするのであれば、冷えた日中関係を、実益とメンツの両方をたてながらうまくコントロールしていく自信があるのかもしれませんね。(自信があることと、卓越した結果に結びつける能力があることとは別の問題ですが。ボソっと。(^_^;))
さて、今回の自民党大勝利を受けまして、僕が注視しているのは、経済と外交の2つの問題です。
1つは上述でも触れましたが外交課題についてであります。言うまでもなく、米国と中国という2つの大国に主に対峙した中での関係性、パワーバランスから日本の外交方程式が導き出されているわけでありますが、この課題は以前の自民党政権、そしてこの数年の民主党政権と同様、解答が短期ですぐにでるようなものではありません。
僕が重視している点は、外交課題がこれからも難解な方程式として存在していく状況下において、自民党が圧倒的に強い状態に「なってしまった」状況です(自民党にとっても、我が国全体にとっても良くない状況という意味を含んでいます)。