中日士官交流、7年間途切れなく続く

japanese.china.org.cn  |  2007-12-12

中日士官交流、7年間途切れなく続く。最近、中国軍艦の訪日の話題となると、これは中日軍事関係の「出航」や「春」を迎えることを裏付けていると見る人が少なくない。実際は、中日関係が膠着状態に陥っていた間にも、中日軍事交流は途切れなく続いていた。以前、中日関係が悪化したからこそ、この交流のルートを保つことが、かえって将来の局面の打開に役立っている」と関係者は見ている・・・

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発信時間:2007-12-12 11:37:44 | チャイナネット | 編集者にメールを送る

最近、中国軍艦の訪日の話題となると、これは中日軍事関係の「出航」や「春」を迎えることを裏付けていると見る人が少なくない。実際は、中日関係が膠着状態に陥っていた間にも、中日軍事交流は途切れなく続いていた。

軍事学院が交流の窓を開けた

早くは1998年2月に、当時の中国国防部長・遅浩田将官が東京で元日本防衛庁の久間章生長官と会見し、双方は「日本防衛研究及び中国国防大学との研究・交流を促進する」ことで合意した。数回の交渉を通して、2003年に、防衛研究所が中国国防大学の佐官クラスの留学生を受け入れ始め、現在のところ、全部で留学生5人を受け入れている。同時に、中国国防大学も日本自衛隊の士官7人を受けいれ、短期トレーニングを実施している。

互いに相手国の軍事学院で勉強することだけが、中日士官交流の全部の内容ではない。近年、両国の防衛部門が主催した数多くの学術シンポジウムにおいて、常に両国の軍人の姿を目にする。

民間団体が交流を助成

2007年11月8日、「日中軍事交流7年目」という文章が日本の『フジ産経』紙に掲載された。筆者は、軍事と関係が強くはないと見られている日本最大の公益団体・日本財団の笹川陽平理事長である。

「軍人は戦争が好きで、戦場に赴くことが好きだと見ている人が少なくない。しかしこれは間違った見方である。軍人であるからこそ、平和を強く望んでいるのだ」と笹川陽平理事長は、日中士官交流を促進する初志を述べた。


数年前、笹川陽平理事長の父である笹川良一氏が「笹川日中友好基金」を創設した。これは日本で最大規模の民間対中友好基金であり、日中の政治、経済及び文化など多分野の友好交流を無償で援助することを目指すものである。笹川陽平理事長がこの事業を相続してから、他の中日民間友好団体がほとんど関わらない交流分野である軍事交流に広げている。

当然、中国側の国際戦略学会の協力も、双方の士官交流の促進に積極的な役割を果たしている。双方の手配により、現在までのところ、両国は中国解放軍士官120人と日本自衛隊士官80人の相互訪問が実現された。また、同プロジェクトは2011年まで続くことになっている。

両国関係の悪化にもかかわらず、軍事交流は続いている

軍事学院の交流にしても、民間団体が促進する交流にしても、膠着状態に陥った両国関係が原因で、中断したことはまったくない。2002年4月、元小泉純一郎日本首相が再び靖国神社を参拝したことで、日本防衛長官の訪中及び中国海軍軍艦の訪日が延期された。しかし、同年7月、中国人民解放軍士官訪日団は依然として期日どおりに日本に赴き、同時に、日本士官の訪中も期日どおりに実現した。これは当年の中日軍事交流の中において記念すべきことであろう。

「理想的とはいえない政治関係により、すべての交流活動を止める必要はない」というのが中日双方はの見解である。軍側のハイレベル相互訪問は中断したことがあるが、学術的や専門的な軍事交流は途切れなく続いている。「以前、中日関係が悪化したからこそ、この交流のルートを保つことが、かえって将来の局面の打開に役立っている」と関係者は見ている。

「チャイナネット」2007年12月12日

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