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中国国際問題研究員:日本の政局の変化と中日関係
発信時間: 2008-10-10 | チャイナネット

麻生内閣は、政権を担ううえで資源的にも時間的にも限られていることは否めない。総選挙ムードが色濃くなる状況のもと、麻生内閣が提出する政策は手詰まり気味で、空約束をして有権者の歓心を買うという一面を免れがたい。これに対し、日本の有権者がその約束を買うのかどうかは、選挙結果を待たねば検証できない。自民党のある大物が言うように「総選挙を乗り越えてこそ、名実ともに新首相と言える」のだ。麻生首相本人もこのことはよく心得ており、「総選挙に勝って、初めて天命を果たしたことになる」と言明している。この意味から言うと、日本の政局は依然として変数に満ちており、極端なケースとして政党内部、政党間ともに分離、再編のリスクをはらんでいる。福田前首相の辞職と麻生首相の就任は、政治という囲碁勝負の序盤戦かもしれず、ひょっとしたら中盤戦はさらに派手なものになるかもしれない。

対欧米外交では根本的な国益に大きな変化がないため、麻生内閣は基本的に日本政府の一貫したやり方を引き継ぐことになるだろう。

麻生内閣成立後の中日関係への影響は、人々が注目する焦点の1つである。日本の国内政治、とりわけ日本の政局の変化が両国関係の発展にとって軽視できない要素であることは間違いない。内閣の交替や新しい政権担当者の政治理念・信条およびその政治的地位や政治手法は必然的に日本の外交政策の動きに現れる。そしてそれは、中日関係の全体的ムードの明暗や寒暖、二国間協力の進展度および矛盾や不一致の処理をめぐる姿勢やスピードに影響を与えることになる。これに加え、日本の新外相は外交分野でのキャリアが浅いため、外交事務においては麻生氏本人がリーダーシップを発揮するだろうと見られている。このことは、中日関係における麻生氏の論調を思い起こさせ、前内閣と比べて麻生内閣は対中政策では強硬になるのではないかと見る人もいる。

確かに、これまでの言論から見る限り、日本の新しい指導者は疑いなく、やや強烈なイデオロギーとナショナリズム的な色彩を具えており、これを「タカ派」と見る人も少なくない。麻生氏は外相在任期間中に、いわゆる「自由と繁栄の弧」をつくる「価値の外交」に熱中した。しかし、理想の価値観と過酷な現実とは結局、別物だった。日本の新しい指導者の曲折した政治歴や策を練るのに腐心した人事、発信される政治的シグナルなどから見ると、日本の新内閣が対外関係と外交政策のうえで、右翼的な独断専行で向こう見ずに事を行う可能性は大きくない。理性的かつ実務的に日本の国益を守ることが、依然として日本が中日関係を含む対外関係を処理する際の基調となっていくだろう。つまるところ、日本のことわざにあるように「名より実」なのだ。麻生内閣成立後の日本の対中政策については過度に悲観する必要はない。

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