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中国人エンジニアが見た本当の日本:警察官の採用試験に始皇帝
発信時間: 2009-06-09 | チャイナネット

日本で警察官になるには董仲舒や始皇帝を知らなければいけないのか(中国で警察官の採用試験に始皇帝が出題されたと聞いたことはないが)。私はかなり困惑してしまった。

 

そうか、警察官になるには試験に合格しなければならず、これら、董仲舒や始皇帝は試験範囲に含まれているのか……。

 

しかし、これは面白いと思った。土屋さんは私のあまり信じていない様子を見て、『警察官採用試験問題集————日本公務員試験2008年度版』を差し出した。その問題集を開いてみて、びっくりした。日本では警察官は公務員に属し、その職に就くには公務員試験に合格しなければならず、その試験内容は数学・物理学・化学から経済・哲学まであらゆる分野に及んでいた。日本人は警察官の基本的な資質を重視しているようだ。また、中国の歴史と文化の試験内容に占める割合がかなり高いことを知り、確かに土屋さんは私を騙していなかったと感じた。日本の警察官採用試験に出題される14分野のうち、世界史、日本史、文学・芸術、思想・哲学に、これら中国に関する内容が盛り込まれているのだ。

 

このうち、日本史分野で中国に関連する問題は、主に中国文化が日本に及ぼした歴史的影響に集中していた。例えば「大陸の高度に発展した文明・制度の導入により、真の国家成立」や「唐王朝最盛期の文化を全面的に吸収し築かれた、仏教との関係が密接な天平文化」といったものだ。一方、思想・哲学分野では儒家・道家思想に関する内容の比重が大きく、「朝聞道夕死可也(朝に道を聞かば夕べに死すとも可なり)」や「人之初性本善(人は生まれながらにして善である)」という一節も出題ポイントになっているようだ。ただし、中国に関する問題は主に世界史と文学・芸術分野に集中していた。

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