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中国人エンジニアが見た本当の日本:警察官の採用試験に始皇帝
発信時間: 2009-06-09 | チャイナネット

世界史分野において、中国の歴史に関する内容は他のどの国よりも多く、詳細だ。張騫の西域派遣から紅巾の乱、班固の漢書から義和団に至るまで試験の出題範囲として明記されていた。

 

さらに、文学・芸術分野においては、中国文化に関する内容が非常に多いだけでなく、深い理解を求めている点には驚いた。漢文読解の例題として、老子の『道徳経』第77章の内容がこのような字体で出されていた。中国の学生でも恐らく高得点を取るのは難しいだろう。日本の公務員試験は5~6月および9~10月に各1回実施される。受験が間近に迫っているので、土屋さんは最近頻繁に教えを請いに来ていた訳だ。

 

後で知ったのだが、警察官採用試験だけでなく、全ての公務員試験で中国史は同様に重視されているという。

 

この「定員外」の学生を指導するために、私はこっそりと字典で調べるしかなかった。

 

このように「中国学」を重視する理由は、日本の古代の文化が中国と切り離せない関係にあり、その影響を大きく受けたためだ。その結果、「中国学」は日本で公務員募集開始当初から重要な地位を占めてきた。

 

中国文化が日本で今もこのように非常に大きな影響力を持っているとは、思いもよらなかった。今度、日本で自動車のスピード違反で警察に捕まったら、始皇帝や董仲舒について質問してみようか————もし答えられなかったら、罰金を払わなくて済むかもしれない……。

 

これは冗談だが、スピード違反をしたら始皇帝も助けてはくれない、中国でも日本でも。

「チャイナネット」 2009年6月9日

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