在日女性労働者6人給与77万元未払い、大使館介入へ

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発信時間: 2010-03-23 18:04:47 | チャイナネット | 編集者にメールを送る
何ビョウオウさん(右)

 ■人事を尽くしてもむなしい結果

 中国東北部出身の在日中国人労働者10人の「未払い給与事件」が紆余曲折の末解決した直後、こんどは上海出身の6人の女性労働者が「未払い給与事件」の荒波に巻き込まれている。工場が倒産したため、社長は現在、未払い分給与を支払うことはできず、6人の未払い給与は1020万円、約77万元にまで累積している。記者が21日夜に確認したところ、6人は今もなお日本に滞在しており、給与未払いのままとなっている。「新民晩報」が伝えた。

 今回の事件について記者が同日夜、中国駐日本大使館で研修生の権利保護を専門に担当する廖宏偉・領事に電話取材したところ、廖領事は、大使館は派遣会社と共に日本の政府当局、会社側と交渉を行う可能性があり、女性労働者らの未払い給与回収を支援したいと語った。

 ■工場倒産

 日本の島根県奥出雲町に位置するある工場の門が今月14日、閉鎖された。同工場に勤務する上海出身の女性労働者、何ビョウオウさんは工場内に入ることができず、工場の管理担当者に尋ねたところ、経営不振のため、工場は既に破産し閉鎖された。何さんは心が締め付けられる想いを感じた。社長は彼女に対して200万円以上の未払い給与があったからだ。

 今年30歳の何さんは上海市金山区呂巷鎮の出身。3年前に国内の労務輸出企業を通じ、訪日アルバイトを申請した。念願が叶い訪日した後、何さんは日本の業界団体により島根県のある服飾工場に派遣され、縫製加工に従事することになった。何さんによると、入社後、彼女は日本人社長と3年間の業務契約を締結、月給10万円、1日8時間労働が約束された。

 何さん以外に、さらに上海出身の5人の女性労働者が同工場で働いている。うち4人は金山区、1人は奉賢区出身で、年齢はいずれも30歳前後。

 何さんの記憶によると、仕事を始めた当初、社長は毎月給与を支払っていた。しかしその後になって毎月「一部支給、一部天引き」となった。日本人社長の説明は、「管理のため。君たちが契約満了前に工場を離れたら困る」とのことだった。

 何さんの計算では、工場が閉鎖されるまで、日本人社長が何さんから天引きした給与は15カ月分になり、総額200万円、約15万元に上っている。

 他の5人の分を加えると、日本人社長の未払い給与は計1020万円、約77万元となっている。

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