世界のあらゆる人に平等なのは、一日に24時間あることだろう。経済的に豊かでも貧しくても、人は毎日この24時間に向い合わなければならない。
朝の時間を利用
能楽の授業を受ける人たち
ヨガをする「朝活」族
最初に「朝活」族が現れたのは日本だ。日本人は仕事が忙しいことでよく知られているが、勤務時間の8時間以外にも残業は職場の潜在的ルールで、付き合いのために仕事のあと同僚と酒を酌み交わすことも避けられない。そのため家に帰るのは早くて深夜12時頃になる。
何かを学びたい、情操を養いたい、お見合いをしたいと考えている人たちはみんな時間がない。競争はどんどん激しくなり、手が回らずどうしようもない時に、朝の時間を利用することを思いついた。通勤前の1時間に自分の時間を充実させる。「朝活」という言葉はこうして生まれた。
自分にもう少しの時間を
では「朝活」族は何をするのだろうか。調査によると新聞を読む人が最も多く、その次は外国語の学習と各種試験の準備だった。
また朝に体を鍛える人もいる。あるジムは「朝活」族のニーズに合わせて営業時間を早めると、朝7時前後には多くの人で込み合うようになった。スポーツのあとに通勤すると普段よりはつらつとして見える。
お見合いも
ジムのほかにもサービス業や養成コースを主催する業界は、「朝活」族のために書道や茶道、ピアノの教室を開設している。またお見合いをする時間がないホワイトカラーのためにお見合いパーティまで登場した。
こうした早朝サービスはとても人気がある。普通の養成コースは夜に開かれるため、いざパーティーや残業があれば出席できない。しかし早朝の場合は早く起きれば授業を受けることができる。
女性に好評なのが朝のお見合だ。それは人が最も自然な状態なのは朝で、その人の本質がよりはっきり見えるからだという。
「中国網日本語版(チャイナネット)」 2010年4月6日