胡錦涛主席は米国の首都ワシントンで12日、日本の鳩山首相と会談し、中日関係や他の共に関心を持つ問題について率直に深く掘り下げて意見を交換した。
鳩山首相と会見する胡主席
胡錦涛主席は「今の中日関係の発展の勢いは良好であり、両国の指導者の往来も密接で、多くの重要な共同認識に達している。両国の各分野での交流や協力は着実に推進されており、国際や地域の業務では密接な交流を保っている」と述べた。
また「今世紀2番目の10年に入り、国際・地域情勢の著しい変革や調整を背景に、中日関係は新たな発展の機会に直面している。双方はこれを有利な機会ととらえ、中日関係の新たな進展を推進して、中日戦略互恵関係のレベルを高める必要がある」と述べ、4つの提案を出した。
「まず一つ目は、両国トップの往来を保持すること。両国の指導者は多くの場を利用して接触を保ち、政府や政党、議会などの各分野での対話や交流を強化して相互信頼を強める。二つ目は互恵協力を深めること。ハイレベル経済対話などのメカニズムの働きを十分に発揮し、経済や貿易協力の安定した成長を推進する。双方は世界経済の発展の潮流に順応し、持続可能な発展を目指して、エネルギー、環境、低炭素技術、エコ経済、循環型経済、ハイテクなどの分野で協力を深め、両国の経済貿易の協力をさらに高いレベルに推し進める。三つ目は文化交流を展開すること。交流の形式を絶えず新しくし、その関係のメカニズムを設けて整備して、両国国民の相互理解と友好感情を促進する。四つ目はアジア一体化プロセスで協力を強化すること。中国は日本と対話や意思疎通、協調を強化し、手を携えてこの地域の貿易、金融、インフラ建設といった分野の協力を強め、共にアジア一体化の建設を推進して実質的に歩み出すよう促進したい」
鳩山由紀夫首相は、新たな情勢の中で中日関係を発展させるという胡錦涛主席の主張に賛成し、日本は真摯に日中戦略互恵関係を発展させ、両国のトップの往来を強化して、両国関係の内容を充実させることを望んでいると述べ、中国やこの地域と友好協力関係を築き、各分野の協力を強化して、東アジア共同体の建設を推進したいと語った。また日本は中国と共に努力し、両国が達した原則や共同認識を実施して、東中国海を友好、協力、友愛の海にすることを望み、ギョーザ問題では中国の関係方面の努力に賞賛と感謝の意を表し、日中の食品安全協力の呼びかけがさらに推進するよう希望。その他にも環境保護の技術や気候変動の対策面では中国側とともに協力を強め、エコ経済発展の経験を分かち合いたいと述べた。
「中国網日本語版(チャイナネット)」 2010年4月13日