現在、歌舞伎役者はとても濃い化粧をしているが、江戸時代の歌舞伎役者はほとんど化粧をしなかったという。室内で演じる歌舞伎は、観客との距離が近いため、外見が非常に重要だったのだ。歌舞伎の中心が江戸に移った後、観客は美貌よりも演技に重点を置くようになった。
19世紀以降、歌舞伎の観客は一般市民にまで拡大した。歌舞伎の主人公はそれまで高貴な身分でなければならなかったが、観客の変化に従って、身分の低い人物も歌舞伎の主人公として登場するようになった。
「人民網日本語版」2010年4月13日