ASEM財務相会合閉幕
マドリードで行われていたアジア欧州会議(ASEM)財務相会合は、世界のマクロ経済や金融情勢に関する意見交換を終え、18日に閉幕した。
会合後の記者会見でアジア開発銀行(ADB)の黒田東彦総裁は「世界経済の回復は約75%が中国、インド、ベトナム、インドネシアなどのアジア諸国によるもので、アジアが牽引している。ADBの経済予測では、アジア諸国の発展の展望は非常に良く、今年と来年は7.5%の経済成長を見込んでいる。インフレも比較的低水準に維持され、アジアの回復はかなり力強いと言っていいだろう」と述べた。
欧州連合(EU)議長国スペインのサルガド第2副首相兼財務相は「世界経済は好転しているが、アジアの回復はさらに力強い。欧州もポジティブへ向かっているが、依然弱含みだ。EUは金融政策の協調を強化し、保護経済主義を回避し、地域間の経済・金融協力を強化すべきだ。EU諸国は自国の国際競争力・経済生産性にもっと目を向けなければならない。社会と公共財政のバランスの面から見ると、高齢化対策も必須となる」と述べた。
「人民網日本語版」2010年4月19日