麻薬2475グラムを所持した日本人を拘束 青島最大の麻薬事件に

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発信時間: 2010-05-19 16:06:08 | チャイナネット | 編集者にメールを送る

 麻薬2475グラムを10袋の真空パックに詰め、何重にも包装した上で「茶葉」という外袋に入れた日本人が先ごろ青島で拘束された。この日本人のカバンからは青島税関の通関検査時に疑わしい「茶葉」の袋が発見され、何重もの包装を開けると白い結晶状の物質が発見された。スピード検査と麻薬捜査犬による鑑定を経て、税関係員は押収された物品を高純度の麻薬製品と断定した。青島税関は既に同案件の調査を進めており、容疑者は刑事拘留されている。

 観光客のバッグから怪しい物品を発見

 12日に税関の出国検査で拘留されたこの日本国籍の観光客の持つ航空券やその他の資料によると、同容疑者は11時頃に離陸するMU535便に乗って青島から日本の福岡へ行く予定だった。

 「証明書は全て何の問題もなかったが、彼が携帯していた手提げバッグを検査した時に異常を発見した。」税関係員によると、同容疑者の手提げバッグをX線検査機に通したところ、注意深い係員が画像に不審な点を感じたため、手提げバッグを開けて検査することを要求したという。「この時もこの日本国籍の旅客は慌てた様子を見せなかった。」

包みを開けると白い結晶体を発見

バッグを開けると、X線検査機に不審な画像を見せたのが3袋の「茶葉」であることがわかった。「外観を見ると、茶葉のパッケージはごく普通のよく見られるものだった。」税関係員によると、パッケージに印刷された「精制茗茶」の文字や重さにも何の異常もなかったが、唯一普通と異なるのは、パッケージの説明は繁体字で記され、日本語の説明もついている点だった。茶葉の生産地や保証期限などの説明もなかった。

しかしさらに調査を進めた係員は不審な点を発見した。「茶葉の紙の包装を開けると、中には鉄の密封容器があり、それを開けるとさらにアルミパックの包装が出てきた。手で触ると硬い感触で、茶葉のようではなかった。」アルミパックを開けるとさらに透明な真空パックのプラスチックの袋が出てきて、中身は白い結晶状の物体だった。容疑者が言うような茶葉ではなく、茶葉3袋には10個の小さな鉄の容器が入れられていた。「包装が一つずつ開かれるたびに、容疑者は冷や汗をかき始めた」と税関係員は述べている。

観光客の搭乗時間を踏まえて、税関係員はこの疑わしい物品のスピード検査を行った。係員は結晶体を少量取り出して、ヘロインやモルヒネといった麻薬鑑別専用のキットに入れて溶かし、軽く撹拌すると、溶液の色から高純度の麻薬であることが判明した。「念のために、我々は取り出した結晶体の入った袋2つを事務室のある場所に隠し、麻薬捜査犬2頭を使って順に事務室を捜索させると、捜査犬は物品の隠された場所を探し当てた。」税関係員によると、2頭の麻薬捜査犬は事務室内を一回り嗅ぎ回った後、いずれも直接物品の隠された場所に向い、何度か嗅いだ後に、探し当てたものが麻薬であることを示すサインとしてすぐに座り込んだという。公安部門のその後の鑑定で、この麻薬の純度が80%以上であることが確認された。

法執行部門の担当者によると、同事件の麻薬量は2475グラムで、これまでに青島税関が摘発した中で最大規模の麻薬密輸事件だという。現在、当該麻薬は既に押収され、容疑者も拘留され、調査が速やかに進められている。(編集YH)

「人民網日本語版」2010年5月18日


 

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