日本産業館の入り口前(繆暁陽 撮影)
――日本産業館の基本コンセプトについて、紹介していただけますか。
具体的にどう表現するのかというときに、「きれイ、かわいイ、きもちいイ」という3つのキーワードを作りました。
「きれイ」というのは、美しいという意味もありますし、清潔、公正という意味もあります。「かわいイ」というのは、可愛いらしさもありますが、とても魅力的であるという意味もあります。そして、「きもちいイ」は、気持ちよかったという意味もありますし、物と物がきちんと並べられている、自分が体で気持ちいいというものだけではなくて、見ることによって、気持ちよいという意味もあります。私たちは、「きれイ、かわいイ、きもちいイ」という日常的な言葉で表現されるような日本人の独特のニュアンスであるとか、生活感覚、そういうものをうまく伝えていきたいと思っています。
日本産業館の外にあるステージでマリンバを披露するマリンバ北星会の秋岡家栄秘書長(繆暁陽 撮影)
今回はもう1つ、「J-感覚」という言葉で名づけた表現方法があります。「J」は「Japan」の「J」です。今、世界のデザインであるとか、ステージの演出というのは、ものすごいスピードでいろいろなデザインや演出方法が出てきています。私たちは現代的な日本のセンスを「J-感覚」と呼んで、古くからある日本の伝統的な表現方法を大切にするだけではなくて、なぜ、今日本のアニメはこんなに歓迎されているのだろう、なぜ日本のファッションは中国の人も大好きなのだろう、ということを考えて、日本の最先端の表現方法、デザインをこのパビリオンに持ってきました。