日本メディアの報道によると、主要8カ国(G8)首脳会議がこのほど、カナダで開かれ、菅直人新首相が外交デビューを果たした。しかし首相は各首脳らの輪に入れず、初の外交活動に難色を示しているようだ。国営中国新聞社のウェブサイト「中国新聞網」が伝えた。
同じくサミット初参加のキャメロン英首相がすんなり溶け込めたのに対し、菅首相は言葉の壁などもあり、ぽつんと立ち尽くばかりで一歩踏み出せないでいた。とりわけ首脳らに自らの外交方針を説明する際には多かれ少なかれ孤独感を覚えただろう。
菅首相はこれまでの首相と比べると外交活動の経験が浅く、自身も外交が苦手と認めている。そのため就任から3週間、来るべき外交活動に向けて意欲的に下準備を進めていた。
菅首相の重要課題に日米関係の立て直しがある。外交能力の不足を補うために、日米関係の専門家に意見を聞いて回ったという。G8サミットとG20サミットへのデビューを成功させるため、21日夜にはジェラルド・カーティス米コロンビア大教授を首相官邸に招き、オバマ米大統領との会談への対応を相談した。翌22日にはサミット出席5回目という中曾根弘文元外相に手ほどきを受けた。
また今回の外遊のもう一つの特徴として、サミットの機会を利用した各国首脳との個別の首相会談に、岡田外相が補佐として同席することがある。
「人民網日本語版」2010年6月29日