王衝
7.イデオロギーが軽薄で頼りない。これは日本の政治の世界で際立って見受けられる。真っ向から対立しているように見える自民党と民主党ではあるけれど、政治理念はほぼ同じだ。だからこそ、2006年に小泉純一郎元首相が郵政民営化を掲げて、選挙で劇的な勝利を手に入れることができたのである。
8.感情的で好戦的である。中国への侵略、どこまでも自制心が効かず、戦争を拡大させ、南京大虐殺という悲劇をも生んだことがいい証拠である。
9.外交・経済政策において、戦略性に欠ける。クラーク氏は日本の外交ははっきりと定まった理念がなく、典型的な日和見主義であると言っている。また、経済政策においても短絡的で、日本経済の10年にも及ぶ停滞を招いた主な原因もそこにある。
10.合理性に欠ける。例えば、日本には整った義務教育のシステムがあるにもかかわらず、大学教育となるとありきたりである。日本に合理主義というものは存在しない。周りの影響を受けずに、真に独立した考えができる知識人がいない。
11.政府の力が弱く、派閥争いが目立つ。日本は中央政府がなくても、地方自治だけで十分賄えるとクラーク氏は言っている。
12.道徳観念は根本的に恥を重視し、罪悪感は重視されない。日本人は礼儀正しく、よく笑い、規律を守り、人に対して誠実であるにもかかわらず、過去の罪に対しては、目をそむけ真剣に向き合わない。その理由はこの道徳観にある。
13.日本人は法律が嫌いである。これに関しては、不思議がる人もいるだろう。なぜなら日本はアジアの中だけで考えても、法治国家に属する。しかし、日本のある友人によれば、日本人は西洋人と比べて、内々に事を解決することを好み、止む終えない場合だけ裁判を起こすのだという。
クラーク氏が分析した日本人の14の特徴に対する意見は個人的な見解である。彼の意見を拝借して、皆さんに紹介させて頂いたが、信じるかどうかはあなた自身に委ねる。
「中国網日本語版(チャイナネット)」 2010年7月26日