緊張高まる中米関係 中日関係の重要性が浮彫りに

緊張高まる中米関係 中日関係の重要性が浮彫りに。 アジアでの米国の動きはこのところ頻繁で、一見すると非常に優勢のように見える。しかし実際は「攻めることで守る」という方法で、全体の実力が落ちている時の戦略である。それは米国が、中日の和解や台湾海峡の安定などで、東アジアでの戦略構造上、急速に重要なかなめを失っているためで、コントロール可能な余地はますます狭くなる…

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発信時間: 2010-08-17 16:30:48 | チャイナネット | 編集者にメールを送る

「環球時報」8月16日日付 アジアでの米国の動きはこのところ頻繁で、一見すると非常に優勢のように見える。しかし実際は「攻めることで守る」という方法で、全体の実力が落ちている時の戦略である。それは米国が、中日の和解や台湾海峡の安定などで、東アジアでの戦略構造上、急速に重要なかなめを失っているためで、コントロール可能な余地はますます狭くなっている。これは10年前の新保守主義が米日台で同時にはびこっていた頃の局面とは比べものにならず、米国の危機感は全体的に広がっている。米国は今後一時期、こうした状況に直面しなければならない。それは敗北を認めない米国が、強者としての自らを再び作る必要があるからだ。

日本は不景気で、米国との間もずっと意見が合わない。しかし制度あるいは実力にしても、米国にとってはやり日本は、アジアで最も頼りになるパートナーであり、韓国やベトナムが一緒になっても日本には及ばない。日本の重要さは、日本が今、先進国の中で重要な転換期に入っている、見通しが不確定な大国の一つであるという点であり、そのため中米は日本との関係での位置付けを行っている。中米関係が緊張する中で、中日関係は中国の大国外交の最重要課題に昇格した。

米国にすれば、日本にとって自分たちの実力や魅力はなくなりつつあり、日米同盟も調整期に入った。今の日本はまだ米国から本格的に離れることは難しいが、「脱米国」という方向は形成されている。これは冷戦終結後の日本では重要な社会変革であり、日米関係が直面している最大の挑戦である。また中国のこの100年来の2大ライバルは日米であり、この両者は今、中国の最も重要な戦略互恵関係の相手だ。中日米の関係を「不等辺三角形」にたとえ、日米関係の「辺」は長く、中米と中日の「辺」は短いというが、この「不等辺三角形」は徐々に中米と日米の「辺」の長さのバランスが取れて「二等辺三角形」に変わっている。だが中日の「辺」はまだ短い。

中米関係重視に対する中国の共通認識は、好きであろうと嫌いであろうと米国を十分気にしており、「道理、利益、節度がある」という考えで、適切で実行可能な戦略方針が取られている。しかし日本への対応はこの100年ほど重視が足りず、その後、歴史的な感情や現実的利益に当惑させられた。

 

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