日本政府が16日発表したデータで、消費と輸出が伸び悩み、今年第2四半期の日本経済回復の勢いが鈍ったことが見て取れる。4月から6月の実質国内総生産(GDP)は年率換算で+0.4%と、日本共同通信の調査では年率+2.3%の予測だったが、これを大きく下回る結果となった。「国際金融報」が伝えた。
上半期の平均為替レートで試算すると、日本と中国の第2四半期のGDPはそれぞれ1兆2883億ドルと1兆3369億ドル、上半期全体では2兆5871億ドルと2兆5325億ドル。中国は今年第2四半期にすでに日本を抜いて世界第2の経済大国となった。1968年に日本が西ドイツを抜いて世界第2の経済大国になって以来初めて他の国に抜かれたことになる。
日本内閣府の津村啓介政務官は「四半期のデータを比較すると誤解を招きやすい。2010年度全体のデータで比較するのが正確で公正だ」としたが、2010年には中国が日本を抜いて米国に次ぐ世界第2の経済大国となる可能性が高まっていることは否定しなかった。
JPモルガン・チェースのカッツマン・チーフエコノミストは「中国が日本を抜けば、世界経済の一里塚になる」と語った。ピーターソン国際経済研究所の経済学者ニコラス・R・ラディ氏は「この事実は非常に重要なことだ。過去10年に起きたことが再び証明される。日本経済は中国経済に見劣りする」と言及する。
世界銀行の報告によると、日本は過去40年間、世界第2の経済大国だった。80年代に一度、日本が米国を抜き世界一の経済大国になるといわれたこともあった。
だが、GDPの順位だけで一国の経済力を測るのは偏っているとする専門家もいる。日本の荒井聡・経済財政担当相は昨日メディアに対し、「順位が高くても低くても関係ない」と話した。世界銀行のデータによると、中国人の平均所得は世界124位と、南米や一部のアフリカ諸国よりも低い。日本は32位で、米国は17位。中国の1人当たりの所得はアルジェリアやアルバニアなど貧困の著しい国に等しい。中国の国土面積は米国とほぼ同じだが、乏しい資源で世界の5分の1の人口を養っている。
このため、中国の新しい成果に対する評価は非常に複雑だ。中国の1人当たりの富は世界100位以下で、中国の経済力はなおも発展途上国の水準でしかない。中国は世界第二の経済大国になったとはいえ、世界第二の経済強国ではないのだ。
「人民網日本語版」2010年8月17日