----中国人民抗日戦争勝利65周年記念
本日付「人民日報」は「歴史を銘記し、未来を切り開く----中国人民抗日戦争ならびに世界反ファシズム戦争勝利65周年記念」との見出しの社説を掲載した。概要は以下の通り。
本日(9月3日)は中国人民抗日戦争と世界反ファシズム戦争の勝利65周年記念日だ。この日は人類の正義が邪悪に勝利し、光明が暗黒に勝利し、進歩が反動に勝利した記念日であり、中華民族が永遠に銘記すべき記念日でもある。
1930-40年代に勃発した中国人民抗日戦争と世界反ファシズム戦争は、平和と正義を愛する世界の国々と人民が、人類文明の凶悪で残忍な敵であるファシズムに対して行った命がけの戦いだった。中国人民抗日戦争は世界反ファシズム戦争の重要な一部であり、世界反ファシズム戦争の東方の主戦場だった。世界の命運・前途を決定した65年前のあの偉大な勝利は、中華民族が世界の民族の中で独り立ちし、偉大な復興へと向かう重要な転換点となった。まさに抗日戦争での勝利を基礎に、中国共産党は中国人民を指導して新民主主義革命の勝利を勝ち取り、中華人民共和国を建国し、中国の歴史上最も偉大かつ最も深い社会変革を成し遂げたのだ。
今日我々がこの偉大な勝利を記念するのは、日本の侵略者による殺戮に惨くも遭った無辜の同胞の死を永遠に銘記するためだ。抗日戦争で英雄的に戦い、国のために命を捧げた烈士を永遠に銘記するためだ。抗日戦争に参加した元兵士、愛国者、抗日将校を永遠に銘記するためだ。抗日戦争の勝利のために勲功を立てた国内外の中華子女(中華民族)を永遠に銘記するためだ。中国の抗日戦争を支援した外国の政府や友人を永遠に銘記するためだ。この時代の歴史を銘記するのは、その悲壮、惨烈、不屈の抗争を民族の集団記憶とすべきだからであり、さらにここから英知と啓発を汲み取り、未来を切り開く現実の力を獲得することを望んでのことだ。
歴史を銘記し、過去を忘れず、平和を大切にし、未来を切り開く。65年前、あの戦火は80以上の国・地域に及び、20億人を残酷な戦争に巻き込み、人類文明に未曾有のホロコーストをもたらし、後の世代に沈痛極まりない教訓を残した。世界反ファシズム戦争の勝利から65年、人類社会と世界情勢には大きな変化が生じた。平和を求め、発展を図り、協力を促進することが世界各国人民の共通の願いとなっている。近代以降、中国人民は戦禍の苦痛を味わい尽くし、平和の貴さを十分に知り、平和発展と永遠に覇権を唱えないことを固く選択した。前事を忘れず、後事の師とする。我々が歴史の銘記を強調するのは、恨みを引き延ばすためではなく、歴史を鑑として未来に向かうためだ。過去を忘れず、教訓を銘記してこそ初めて、歴史の悲劇の再演を防ぐことが、人類の払った大きな代償を無駄にしないことができるのだ。
「人民網日本語版」2010年9月3日