8月中旬に注目されたのは「8・15日本敗戦記念日」(日本は「終戦記念日」と呼ぶ)だ。1945年8月15日、昭和天皇は終戦の勅書を宣布した。一般に日本人は8月15日に戦争が終結したと考えている。だが実は8月15日以降も、極東の一部地域では戦争が続いていた。日本が馬関条約(下関条約)後に侵奪・占拠した台湾を中国に返還したのは10月25日だ。8月15日は朝鮮半島への日本の植民地支配が終わった日、米ソが朝鮮半島を舞台に冷戦に突入した日だ。米ソ冷戦は日本の急速な経済復興に格好の国際環境を提供し、日本は米ソ冷戦の最大の受益国となった。8月15日は東京の靖国神社に最も多く参拝者が訪れる日だ。戦争で亡くなった身内を悼む人たちが多いが、パフォーマンスのために来るものも少数いる。
日本の学者は「日本の首相の靖国参拝に反対するのは、中国だけではなく、日本と体制の同じ韓国などアジア諸国もだし、日本国内にもそういう人が大勢いる」と分析する。1978年に靖国神社がA級戦犯の合祀を決定すると、昭和天皇はこれを不満とし、その後二度と靖国神社を参拝しなかった。これが封建社会だったら、天皇が激怒しているのを知りながら敢えて行うのは、「大不敬」罪だ。日本にはこのタブーがないようで、首相や天皇に再び靖国を参拝させようとする者が常にいる。