また来年の辛亥革命100周年については「日中両国で辛亥革命100周年を機に様々なイベントが開催されますが、両国国民は日中が歴史上いかに深い関係にあったのかについて考えを新たにするとともに、相互理解を深めることは、中長期的に安定した日中関係の実現において礎になります」と述べた。
裏千家のお手前によるお茶を味わう福田元首相夫妻
元中日友好協会会長の孫平化さんの娘さん(左から一人目)の案内で宋慶齢の旧宅を見学する様子
福田元首相夫妻は「孫文、宋慶齢と梅屋庄吉展」を見学し、裏千家のお手前によるお茶を味わった。そのあとは「チャイナネット」や他の中国のメディアのインタビューに応じ、今日の中日関係や青年交流に関した自らの考えや、「中国のGDPが日本を超えた」というホットな話題について触れ、「中国国民すべてが幸せになってほしい」と語った。
――安定した日中関係を作るにはどうすればいいかと考えていますか。
福田元首相:将来的に安定した日中関係を作るためには、両国の青年が交流することが大切です。そのため3年前に私は、日中の青少年交流計画を作りました。2008年から4年間、毎年両国の4千人の若い人たちが相互訪問します。これはとてもよかったと思います。去年は4800人が相互訪問しました。色々話しを聞いていても、やはり自分の目で確かめ、みんな若い人たちと話し合うことで認識を深めることが大事です。今後もぜひ若い人たちの交流を続けていかなければならないと思います。