挨拶する福田元首相
――来年は辛亥革命100周年にあたります。100年前に日本の多くの友人たちが孫文の革命活動を支持しました。昔にかんがみて、中日関係に対して何か考えはありますか。
福田元首相:中日関係といっても様々な面がありますが、基本的に言えば文化交流が大事で、人的交流をしなければならない。そういう意味で若い孫文さんと梅屋さんが付き合い、強い意志を持って友情を結んだことは素晴らしく、相手の立場を考えて交流するということが私たちにとって非常に重要なことだと思います。自分のために交流するというのではなく、お互いのために交流するのです。そういう意味では、戦略互恵関係と言いますね。交流することによって互いに利益がある。日本と中国の関係だけでなく、アジア全体が信頼を築くように努力しなければならないのです。
見学後に「温故創新」と認める福田元首相
――中国のGDPは日本を超えましたが、1人当たりはまだ日本の10分の1しかありません。中国の未来の発展についてどう考えていますか。
福田元首相:それは中国人の方々がどう考えるのかということが一番大切です。我々がとやかく言うことはできません。ただし中国国民すべてには幸せになってほしい。そういう方向について私たちは協力していきたいと思っています。
「中国網日本語版(チャイナネット)」 2010年9月6日