北緯83度の位置で作業する観測船「雪竜号」(8月23日撮影)
王勇氏は、「中国の北極科学観測の目標設定、実施過程、国際協力などはすべて公開されている。中国は4回の北極科学観測で約10人の科学者を国外から招き、第1回と第3回では日本の科学者も招いた」と話す。
また、「中国が北極に探査基地を建設するというのは何の根拠もない報道」と一蹴。中国唯一の北極圏の科学観測基地「黄河ステーション」は2004年に建てられ、ノルウェーのスピッツバーゲン島に位置する。「そこはノルウェーの自然保護地帯で、観測員の作業に厳しい制限がある。中国の科学観測隊員は基地内かその周辺でしか作業できず、基地から離れて資源探査を行うことはない」と、王勇氏は述べる。
そのほか、島には日本、韓国、イギリス、ドイツ、フランス、イタリア、インド、ノルウェーの観測ステーションがある。日本など一部の非北極圏の国は中国より早く基地を建設しており、設備も先進的である。
「中国網日本語版(チャイナネット)」 2010年9月7日