第4回北京アートビエンナーレ、日本の芸術家も出展
第4回北京アートビエンナーレの開幕式が20日、中国美術館で行われた。中国文学芸術界連合会共産党委員会の胡振民副主席、オーストリア教育・芸術と文化部のクラウディア部長、外務省の李金章次官、中央対外宣伝弁公室の銭小芊副主任、北京市政府の蔡赴朝副市長らが出席した。
オーストリア教育・芸術と文化部のクラウディア部長
今回のアートビエンナーレは世界で規模が最も大きく、出展する国が最も多い。アートビエンナーレが2003年に発足以来、2003年、2005年と2008年に開催され、成功を収めた。初回の出展国は45ヶ国、第2回は69ヶ国、第3回は81ヶ国、今回は85ヶ国でした。出展国の増加スピードは百年の歴史を持つヴェネツィアビエンナーレと50年の歴史を持つサンパウロビエンナーレを超えた。
開幕式でテープカットしている出席者たち
日本の芸術家北山善夫さんは「史は死者がつくった」というタイトルの作品をたずさえ、出展した。この作品を創作したときの心境について、北山さんは「この作品を通じて、人間の歴史を語りたい。自分がこれから死んでいくことは僕にとって最大の事件だと思う。人類の歴史も誕生から死まである。地球ができた、或いは人間のできる由来もその大きなものを表したい。『死』を考えること、『生』を考えることがもっと大きなことではないかと思う。死の恐ろしさを表現することを通じて、生きている人に生きていて良かったことを伝えたい」と語ってくれた。今回のテーマ「生態と家園(故郷)」に対して、「地球環境に対して、人間は自分の中に環境を作った、人間独自の環境を人工的に作った。われわれが地球から誕生してきて、人間が死んで、もともとのところに帰っていくことがどういうことになるだろう」と意味深く述べた。
北山善夫さんとその作品「史は死者がつくった」
馬越陽子さんの作品「人間の河-生命を歩む人達」
その他、日本の馬越陽子さんは「人間の河-生命を歩む人達」(洋画)、宇佐美圭司さんは「大洪水へ」(洋画)、それに、その他の12名の日本芸術家がそれぞれ作品を持参し、出展した。
「中国国際放送局 日本語部」より 2010年9月21日