松浦さんは俳優志望だそうですが、武術ができるとかなり有利じゃないですか?
武器にはなると思います。日本人で中国武術ができるのはめずらしいですから。でも、演技自体を習ったことがないんで、今学校(中央戯劇学院)で演技の勉強をしています。
今回、謝苗(シエ・ミアオ)主演の映画に日本人武術家役として出演されたそうですが、やはり武術をやっていた者同士だとアクションシーンで思いきり演技ができますか。
そうですね、手加減なしにできます。
その映画の前に舞台をやったんですよ。その時のアクションシーンは、相手の人が(武術を)やったことのない人だったんで手加減しながらだったんですけど、あの映画の時にはもう思いっきり。
初の映画はどうでした?
今回の映画はあんまり自信ないですよ(笑)。初めてで何していいかわからなかった。主演の謝苗って有名じゃないですか。最初この話が来たときにはビックリしました。
でも自分甘かったかなって反省しています。プロってすごいなって・・・。監督も助監督も謝苗もピリッピリで、圧倒されました。ある程度自信があったんですよ、僕も。いままで人前で演技やってたし。でもまた全然違う雰囲気でした。
武術だったら「俺にはできる」っていう自信があるんですけど、演技は「これで大丈夫かな」って思いながらやっているから、それが出ちゃうんでしょうね。
今後もアクション映画にこだわりますか?
あんまりアクションにはこだわっていないんですよ・・・いや、やっぱりこだわっているかな(笑)。いろんな役に挑戦して自分の幅を広げていきたいというのはあります。ジェット・リーが新作『海洋天堂』で自閉症の子のお父さん役をやったように。