1990年代以来、中日両国人々の交流は日増しに増え、国籍を超えた結婚もあとを絶たない。日本の厚生労働省が公開した統計データーによると、近年毎年、万を越える中日のカップルが入籍届けを提出している。中国人男性に好意を寄せる日本人女性は多く、まさにモテモテである。しかし、そこには国際結婚だからこそ味わう苦労もあるようだ。
見たところ、日本人女性と結婚する中国人男性は皆、日本語が堪能な秀才ばかりである。中国の著名な外語学院を卒業したある中国人男性は、中国で数年間仕事をした後、会社を辞めて自費で留学し日本の大手企業に就職にした。そして、6年前、綺麗な日本人の奥さんを連れて帰国した。
彼は「楽あり苦あり」の結婚生活についてとしみじみ語ってくれた。彼が言うには、奥さんはとても伝統を重んじる女性で、結婚して仕事をやめ主婦業に専念している。彼自身、洗濯も掃除も一度たりともした事がなく、全て奥さんに任せている。しかし、消費に対する価値観、人との接し方や物事への対処の仕方に、お互い少なからず違いがあるようだ。
例えば、日本には煩わしいしきたりが山のようにある。毎年のように、お中元やお歳暮で贈り物をしなくてはいけない。しかし、中国人は形だけの礼儀は簡易であり、それよりももっと心からの「思い」を大切にする。
他にも、彼は貯金をして我が家を買いたいと思っているが、奥さんは一生同じところに住み続けるのが嫌いなようで、引越しを繰り返すほうがまだ良いと考えている。
また、奥さんは彼が出会った日本人の中でももっとも中国好きな女性であり、中国語もどんどん上達している。しかしそれでも、中国のテレビ番組を見ていてすごく笑えるツボがあった時、たまに奥さんは何がおかしいのか訳が分からず、それを説明するのに苦労すると言う。
中国と日本はとても近くにあるが、中国人の夫と日本人の妻の間に心の隔たりがない訳ではないようだ。中国人男性に嫁いだ日本人女性にも話を聞いてみた。彼女は、「夫はとても自分のことを大切にしてくれるし、家事も進んで手伝ってくれる。日本人男性よりもずっと優しい。でも、子供の教育方法に関しては私とは大きな考え方の違いがある」と言う。日本での家庭内教育において、子どもに礼儀やマナーについて教えることは何よりも重要なことである。しかし、中国人の夫にはそれが理解できないようで、奥さんが厳しすぎるから、子どもの自由が全くないと言う。そう言われると、奥さんはもう手も足も出なくなってしまうそうだ。
「中国網日本語版(チャイナネット)」 2010年11月1日