中日友好協会の徐金平副会長から「中日友好使者名誉称号」を授与されるSGホ―ルディングスグル―プ株式会社の栗和田栄一会長(右)
中国日本友好協会理事 中国対外友好合作服務センター高級顧問 殷蓮玉=文・写真
今秋、中国人民対外友好協会、中日友好協会、日中友好協会、日本SGホールディングスグループの共催で、「日本佐川急便株式会社日中友好交流25周年記念」行事が北京の中国人民対外友好協会を会場に開かれた。席上、中日友好協会の徐金平副会長がSGホールディングスグループ株式会社の栗和田栄一会長に「中日友好使者名誉称号」を授与した。式典には、中国人民対外友好協会、中日友好協会、日中友好協会、中国駐日大使館、SGホールディングスグループ、自動車メーカー各社代表、自動車整備技術研修生代表ら合わせて130人が出席した。
佐川急便は1957年に設立、2006年にはSGホールディングスグループ株式会社に社名を変更した。半世紀を経て、現在六万人の社員を擁し、日本国内にとどまらず、中国を含むアジア各国でよく知られる宅急便業者に成長した。「佐川急便」と言えば、かわいい「飛脚マーク」が馴染み深い。中国の「改革・開放」事業が盛り上がっていた1985年から連続十年、同社は中国の運輸事業を実際に支援するため、毎年、多額の資金を投入して、同社の中古車を整備し、車両代金と輸送費を全額負担して、対外友好協会を通じて、中国各地に3000台の車両を贈呈した。これは運送手段が発達していない部門と地区に大きな力添えになった。それ以来よく知られるようになった『飛脚』は小荷物を背負ってチベット自治区を含む中国の大地を走り回り、中日友好の輪を広げている。
筆者は対外友好協会の贈呈車受け入れ窓口の中国対外友好合作服務センター代表として、幸運にも贈呈車出発式に参列することができた。当日の横浜港は好天に恵まれ、佐川急便のドライバーが運転する三百台の車両が一列に並んで輸送船に乗り込む壮観に心打たれたことをいまでも鮮明に覚えている。