ある日本の会社が行なった2011年度の新卒生の就職に関する調査によると、希望が最も多かったのは公務員だった。去年の同じ調査では50位以内にも入っていなかった公務員が今年はなぜ1位だったのだろうか。
関係者によると、大学生の就職先の傾向は日本産業の動向を知る「バロメーター」みたいなものである。1950年代は日本の農業の最盛期だった。65歳になる秋竹新吾さんは、当時迷うことなくみかんを栽培する事を選んだと言う。高度経済成長期の頃はトヨタやソニーといった大企業が大学生の人気を集め、バブルが崩壊すると、今度はベンチャー企業での生き残りを考えた。そして不況の今、特に世界的な金融危機に陥った後、企業の倒産やリストラなど日本経済は大きく揺らいでいる。そうなると、多くの人はより安定している職業を求め、「公務員」が人気を集めるようになったのだ。公務員がリストラされるなんていうことはなかなか無いそうだ。
「中国網日本語版(チャイナネット)」2010年12月2日