離婚式ツアー
「離婚式」の予約も殺到?
それはそうと、今、「離婚市場」においてもっとも注目を集めている人物がいる。彼の名は寺井広樹、「離婚プランナー」だ。
2009年4月から現在まで、彼は数十組もの「元夫婦」のために斬新なアイディアの「離婚式」を手がけている。離婚式では、別れる夫婦が友達や親戚を集めて、二人が出会ってから離婚に至るまでの思い出の数々を長々とスクリーンで見せたり、子どもの養育費や財産分与などの離婚への共同認識を明らかにしたりする。最後には、二人でカエルの形をした小さなトンカチで結婚指輪を割って、今までの楽しくなかった思い出の数々を吹き飛ばす。カエルは「変える」や「返る」と同じ発音なので、「福が返る」や「人生を変える」などの新しい人生をスタートする願いが込められている。
寺井氏は以前インタビューでこのように述べていた。「最初は友達のために、ちょっと目新しい切り口の『離婚式』をやったらどうかと思ったのがきっかけだった。この時に他の人にも面白いから自分のときもやって欲しいと言ってもらえたのは意外だった。」彼の事業はこのように唐突に始まり、一気に爆発的なヒットを遂げたのだった。
今となっては、寺井氏に「離婚式」をやってもらおうと思ったら、1カ月前には予約をしなくてはいけない。今年の3月には、旅行会社が彼と共同で「離婚式ツアー」を企画した。「離婚式クルーズ」や「ディズニーランドでの離婚式」などなど・・・こんな離婚式を企画して欲しいと言う注文の電話も殺到している。寺井氏自身もこの「離婚市場」がここまで大当たりするとは夢にも思っていなかったようだ。これは単なる始まりに過ぎない。
「中国網日本語版(チャイナネット)」2010年12月2日