船橋仁:中国展開を進めるユニクロの知的資本とは

船橋仁:中国展開を進めるユニクロの知的資本とは。 こうした中でユニクロは、これまでのような素晴しい実績を中国市場でも上げることができるのだろうか。また中国での展開を支えるものとは何か…

タグ: 船橋仁 中国 展開 ユニクロ 知的 資本

発信時間: 2010-12-20 15:59:48 | チャイナネット | 編集者にメールを送る

北京にある長江商学院ではこのほど、「日本ベンチャー企業の知的資本経営―ユニクロのケーススタディ」をテーマに、知的資本経営をコンセプトにしたコンサルティングサービスを提供する株式会社アクセルの社長で、早稲田大学大学院商学研究科の講師も務める船橋仁氏による講演が行われた。

株式会社アクセルは、2000年に設立されたコンサルティング会社であり、企業の人材力や顧客基盤、ブランド、ノウハウ等の目に見えない潜在力(=知的資本)に着目し、知的資本を活用した企業の持続的成長をサポートしている。

今回、ユニクロを取り上げた理由について、船橋氏が講師を務める早稲田大学の松田修一研究室において、ユニクロを研究ケースの一つとしてとりあげた。「その成長の軌跡や創業期、成長期、成熟期など各段階での知的資本、グローバルSPA(製造から小売までを統合した最も垂直統合度の高い販売業態)とのポジションなどについて系統的な研究をし、今回の講演はその研究結果に基づいている」と話す。

ユニクロの中国展開

カジュアル衣料品メーカーのユニクロが山口県広島市に最初に出店したのは1984年。その後わずか10数年の間にユニクロは日本最大のアパレル企業に生まれ変わった。国内市場が飽和状態になった2001年には中国市場へ進出。これはユニクロの事業展開の新たなステップになった。2006年にはアジア最大級の旗艦店「上海正大広場店」をオープンし、今では上海や北京、天津、大連、成都など中国大陸部の多くの都市に58店舗を展開している。

急速な経済成長を遂げる中国市場には多くのチャンスも潜んでいるが、不確定な要素も少なくない。それに最近ではZARAやH&M、C&A、GAPなど世界のブランドも相次いで中国市場に進出しており、競争はますます激化している。

こうした中でユニクロは、これまでのような素晴しい実績を中国市場でも上げることができるのだろうか。また中国での展開を支えるものとは何か。

ユニクロの知的資本

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