「蚊帳文化」の中の日本の流行メイク

「蚊帳文化」の中の日本の流行メイク。 もともと日本には「蚊帳」にたとえられる小さなコミュニティが無数あり、自分が属するコミュニティの中では人目を気にするが、それ以外はあまり気にならないという特徴がある。何かが「蚊帳」の中で流行ると、その流行は驚異的な速さで広がり、共感する「蚊帳」同士が集まってひとつの流行を作り出していくという…

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発信時間: 2010-12-29 13:56:52 | チャイナネット | 編集者にメールを送る

 

「チャイナネット」のインタビューを受ける野々村所長

今後、商品が一緒でも中国人に合った細かい情報を提供しよう

近年来、株式会社カネボウ化粧品が中国市場をより重要視するようになった。2005年11月に独資の佳麗宝化粧品(中国)有限公司を設立し、以降「freeplus」「Impress」「LUNASOL」などのブランドを順次中国市場に導入している。2009年の中国での売り上げは同期25%増の約50億円に達している。中国女性や日本女性の化粧意識やライフスタイルには大きな違いがあるが、日本女性向けに開発された商品をいかに中国の消費者にアピールできるかという課題も生じる。

これに対して、野々村所長は、「私たちの商品は日本で作っていますから、日本の人たちにまず使っていただくことが重要です。そのため、日本の人たちが使いやすいものとして作って、それに情報を一緒につけて海外に出していますね。これから先、ひょっとすると、商品が同じですけど、北京とか上海とか、各地の人たちの嗜好に合わせて、情報を作り直す必要があるかもしれない。商品は一緒として、それをどう使うか、ということをもっときめ細かく、違いを出すようにやってもいいかなと思います」と今後のやり方を見通している。

そして、会社の化粧品の魅力を中国の消費者に知ってもらうためには、現地のビューティカウンセラーを育てるのも大事なことである。野々村所長は9年前、初めて中国で化粧の教育を行った場合、カルチャーギャップを感じた。化粧することを当たり前のように思っていた野々村所長だが、化粧品の会社に勤めるスタッフたち自身が化粧しないことを目にして驚いた。その後、化粧の知識や技術を分かりやすく説明すると、現地のスタッフが速い成長ぶりを示していた。中国にいるカネボウのビューティカウンセラーがどんどん増えてき、今2000人をも超えているという。

2、3年間後の流行の予期の仕方

野々村所長のもう一つの大事な仕事は次の流行トレンドを予期することである。新製品の開発から生産には長いければ2、3年間を必要と言われているが、2、3年間後の流行を予期するのは難しいではないかという質問に対し、所長は台風の喩えを用いて次のように答えた。

「よく日本列島や中国に台風が来るでしょう。台風の進路を予測するのと同じです。ずっとこういうふうにここまで辿ってきましたが、ここから先どっちに行くかは、明日のことであれば、予測の範囲が狭く、ほぼ予測ができます。明後日のことは、予測範囲が広がり、予測が難しくなります。

「それと同じように、今は12月ですから、今度の春は何が流行るかという予測は難しくありません。でも、来年の秋は遠いですから、可能性の選択肢が増えます。再来年の春はもっと先ですから、さらに範囲が広がり、多くの選択肢がでてきます。だから、2年先にこれが流行るということは言えません。すなわち、予測可能な一定の範囲というものがあります。各シーズンのメイクアップ商品を開発するために、私たちは完成するまでに、ぎりぎりのところまで、何が流行るかを考えます。できるだけ予測範囲を狭くするのです。生産段階の直前の予測が重要ですが、中には5カ月前に実際の生産がスタートするのもあります。もっと生産が遅くて、発売の直前まで予測ができると一番いいですね。」

「中国網日本語版(チャイナネット)」 2010年12月29日

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