日本の大都会で、いい年の男女には出会いのチャンスが少なく、結婚相手を探すのは容易い事ではない。日本のテレビ番組でもよくお見合い企画が設けられているが、所詮はただの見世物であり、成功する確率は低い。しかし最近、「ペット連れ婚活」のイベントがブームの兆しを見せていると言う。
日本でペットを飼っている人は多い。お見合いに自分の犬や猫を連れて行けば、共通の話題で盛り上がる事ができ、雰囲気も和みやすいと言うわけだ。「ペット連れ婚活」イベントは、ドックカフェや猫カフェで開催される事が多い。犬は知らない人でも割りと打ち解けやすいため、犬を連れたお見合いの効果はとてもいいようだ。しかし、猫の場合はもともと単独行動をする性格なので、ご主人様の望み通りには動いてくれないようだ。
「環球時報」の記者は、大学のグランドで開催された「犬を連れたお見合い」イベントを取材した。イベント会場で見かけたある男性は、自分の犬を連れて、意中の女性のところに行き、「こいつがどうしても君の所に向かって走るもんだから、もうどうしようもなくて…」と照れながら言うのだった。男女は犬という共通の話題から話し始め、相手の経済状況や生活スタイルなどの基本的な情報を知る事ができる。そして、犬をきっかけにして、素敵なペット美容室を紹介してもらうなど、次のデートに誘う口実を作ることも出来る。
日本人の研究好きな精神はこんなお見合いイベントにも表れている。関係者のデーターによると、お見合いイベント参加者の中で、犬を飼っている人と飼っていない人の間でのカップル成立の割合が最も高く、70%を占める。犬を飼っている人同士での成功率は少し低く、お互い「自分の犬が一番可愛い」という自慢のし合いで喧嘩になることもあるそうだ。また、犬を飼っている人に比べると、猫を飼っている人の結婚願望は弱く、「将来子どもは欲しくない」と思っている人の割合も高いようだ。
「中国網日本語版(チャイナネット)」2010年12月30日