日本人は年末になると、忘年会を行い、親しい友人と集まってお酒を飲む。日本人にとって悲惨な年となった2010年は最も忘れたい1年であるため、今年の「忘年会」には特別な意味が込められている。日本は今年、正式に二等国の仲間入りをした。台湾「聯合報」が29日伝えた。
トップ企業トヨタのリコール台数は1000万台に
経済規模が世界2位だった日本は今年、中国に追い抜かれた。国の誇りだったトップ企業のトヨタ自動車は、安全性を理由に世界で1000万台以上をリコールした。日本の国旗を掲げ、かつて好調だったJALは今年初めに経営破たんした。首相が3年で4回交代し、支持率は2割台まで落ち込んでいる。1990年に始まった不景気は3回目の10年に突入し、いつ低迷期を脱するかまだわからない状態だ。
最大の問題は、日本人が今年を忘れても、来年に好転する兆しがないことだ。人口の高齢化が急速に進み、政府は負債を山ほど抱え、政治の行き詰まりは打開が難しく、企業が進める変革も非常にゆっくりだ。
契約社員が3分の1占める 世帯収入は大幅減
日本の年間自殺者数は12年続けて3万人を超えた。その最大の理由は経済難だ。数百万人が会社に一生奉仕することをやめ、契約社員になっている。契約社員は日本の労働者の3分の1を占め、1980年代中ごろより16%増加した。
大学生は、安定した仕事が見つからず、家庭を支えられないことに不安を抱いている。日本の平均世帯収入は1993年以降すでに9%減少した。出生率は低く、1人の女性が生涯で産む子供の数は1.3人で、人口の急速な高齢化に繋がっている。日本の人口は現在の1億2700万人から2055年には9000万人に減少し、その4割が65歳以上となる見通し。