日本の五百籏頭真・防衛大学校長はこのほど、「参考消息」のインタビューに応じ、「中国の発展は日本にチャンスを与えた」と語った。
記者の「中国は国内総生産(GDP)で日本を超えたが、これは日本人の対中感情にどのような影響を与えたか。日本政府の対中政策に影響はあるか」という質問に対し、五百籏頭真校長は次のように話した。
戦後の日本は平和的発展の道を歩み続け、大きな成功を収めた。1970年代から80年代に、日本は米国に次ぐ世界2位の経済国になった。しかし1990年代のバブル崩壊で、日本は深く苦しんだ。中国の改革開放後30年の急速な経済成長は非常に目覚しい成果であり、心から祝福する。
日本は長期にわたって世界2位の経済国という地位を維持してきた。この地位が中国に奪われたことは、日本人にとって喜ばしいことでないのは当然だ。日本は新しい技術革新を利用し経済力を回復させたいと考えているが、少子高齢化社会へ突入し、構造的に再び大きな経済成長を遂げるのは非常に困難になっている。こういった中で、中国の拡大し続ける経済規模は、日本の経済成長にとってもチャンスになる。このような認識は日本で広がっている。多くの日本企業や地域は、中国との経済貿易協力や観光などの面の交流を通して、日本のGDPを支えることも可能だと考えている。
そのため、経済面だけで言えば、中国の台頭は中日両国の相互利益であるため、日本人は中国をさらに羨み、称えるが、反感や敵意を抱くことはないといえる。
「中国網日本語版(チャイナネット)」2011年1月6日