最前線に守る丹羽大使:中日関係強化に余生捧げる

最前線に守る丹羽大使:中日関係強化に余生捧げる。 中日関係は昨年、波瀾を重ねた。中日関係の最前線に「駐屯して守る」立場にある日本の丹羽宇一郎駐中国大使は中日関係をどう捉え、どのように取り組んでいるのか。19日午後、在中国日本大使館本館2階のオフィスで、丹羽大使にインタビューした…

タグ: 最前線 丹羽大使 中日関係 強化 余生

発信時間: 2011-01-26 16:21:21 | チャイナネット | 編集者にメールを送る

■「『得失』で日中関係を簡単に評価することはできない」

----大使は2010年の中日関係をどう評価されるか。「得」と「失」で評価するとしたら、それぞれどの面に現われたとお考えか。「得」が大きかったか、それとも「失」が大きかったか。

中国と日本には数千年の往来の歴史がある。今後も数千年続くだろう。したがって「得」と「失」で日中関係を簡単に評価することはできない。両国関係は野球やサッカーの試合でもない。数千年の歴史を持つ日中関係を判断する際に「中国が何点取って、日本が何点失い、結果は何対何」などと、どうして言えるだろうか?私は長期的視点から日中関係を捉えているので、昨年の日中関係になんら「失」はなかったと考えている。

日本には「雨降って地固まる」という言葉がある。雨が降った後は、地面はかえってより固まるという意味だ。私もこうした視点から昨年の日中関係を理解している。昨年の風波を経て、両国民共に改めて相手国の重要性を認識した。日中は確かに、どちらがどちらを切り離すこともできない。双方にとって唯一の選択肢は友好的に付き合うことだ。

----釣魚島事件への対応の全過程に大使として自ら参与されたが、振り返ってみて中日双方の対応についてどうご覧になるか。最悪の局面は回避できるか。

この件については私は常に、ネガティブで暗い視点ではなく、ポジティブで明るい視点で考え直すことにしている。私は「過去に自分がこうしたから、現在の結果を招いてしまった」と考えるのではなく、「当時もし自分がこうしていたら、もっと良い効果を得られた」と考えるようにしている。こうしたポジティブな振り返りは重要だ。以前民間企業にいた時も、部下にこのように話した。こうしたポジティブで明るい考え方は日中関係にも同様に適用できると考えている。

昨年両国関係は困難にぶつかったが、両国は友好的な付き合いという目標で一致している。したがって双方共に誠意をもって向き合うこと、嘘をついたり騙したりしないことだ。数千年の歴史を振り返ると、これが唯一の選択肢だ。

数千年の歴史の中には風雨に遭うことももちろんある。雨が降ったら傘を差すものだ。両国間の交流のプラットフォームを増やすことも必要だ。例えばある協議は以前は年2回しか行なわれていなかったが、今後は年4回に増やされる。政治以外に経済、文化、スポーツなど各分野の交流も拡充を続ける必要がある。

「人民網日本語版」2011年1月26日

 

     1   2   3  


日本人フルタイムスタッフ募集
「中国網日本語版(チャイナネット)」の記事の無断転用を禁じます。問い合わせはzy@china.org.cnまで

コメント

コメント数:0最新コメント

コメントはまだありません。